成人した家出人を探し出すためにできる4つのこと
成人の家出人は、そもそも行方不明の届出が送れることで知られています。
また、警察もさほど積極的に動くようなことが少なく、未成年者よりは発見率は明らかに低いです。
ですが、絶対に見つからないわけではありません。
ポイントを押さえて捜索を進めれば、必ず家出人を探し出すことができるでしょう。
成人が家出した場合、はじめにやるべきは失踪の目的を明確にすることです。
失踪の意図を知る理由は、警察に『特異行方不明者の届け出』を行うためです。
特異行方不明者とは?
特異行方不明者とは、国家公安委員会の定める行方不明者発見活動の規則の中で、次の条件に当てはまる行方不明者のことです。
(定義)
一 殺人、誘拐等の犯罪により、その生命又は身体に危険が生じているおそれがある者
二 少年の福祉を害する犯罪の被害にあうおそれがある者
三 行方不明となる直前の行動その他の事情に照らして、水難、交通事故その他の生命にかかわる事故に遭遇しているおそれがある者
四 遺書があること、平素の言動その他の事情に照らして、自殺のおそれがある者
五 精神障害の状態にあること、危険物を携帯していることその他の事情に照らして、自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがある者
六 病人、高齢者、年少者その他の者であって、自救能力がないことにより、その生命又は身体に危険が生じるおそれがあるもの
(引用元:行方不明者発見活動に関する規則)
警察が積極的な捜査に乗り出してくれる
特異行方不明者として認められると、届出を受理した警察署は特別な発見活動を行うことができます。
主な捜索例としては、特異有不明者の手配(関係各所への聞き込み)や関係事業者や団体への捜査協力申請(携帯電話の現在地を調べる)ことが可能です。
一方、もし特異行方不明者として認められなければ、通常の巡回での職務質問どまりになるので注意が必要です。
成人の家出は衝動的に見えたとしても、実際には前もって綿密な計画を立てているケースが目立ちます。
その計画を断片的にでも知ることができれば、家出人の行き先について知ることができますが、そのためには本人が使ていたパソコンを調べる必要があります。
インターネットの検索履歴
インターネットの検索履歴は本人の行き先に関する重要な情報が紛れ込んでいます。
できれば早めにパソコンを開き、履歴を徹底的に洗ってください。
中でも宿泊施設や観光地に関するサイトを閲覧していた記録があれば、全てメモを取り、電話で事情を説明して該当する宿泊者がいないか確かめてください。
skypeやLINEも確認
成人でも生活力が低く、お金が無い家出人は遠方地の知り合いを頼りにすることもあります。
特に女性はその傾向が強く、相手はネットで知り合った異性ということも珍しくありません。
ネットで頻繁にコミュニケーションを取っているとしたら、相手とは必ずskypeやLINEといったチャットアプリを使って会話をしているはずです。
他にも、メールやSNSもチェックしてみると良いでしょう。
子供家出人と大人の家出人の最大の違いは、お金の流れを追えることです。
実際に金銭の流れを追うことで行方不明者を見つけだした探偵は多いので、この方法はぜひ試してもらいたいです。
使用していたカード類を調べる
まずは行方不明者が使用していたカード類について調べてください。
カードの種類を知るならゴミ箱やポストを調べてみましょう。
中にはカードの使用履歴や請求書が必ず入っているので、そこから発行元と銀行について調べてください。
また、家出をするのに通帳を持っていく人はほとんどいません。
家の中を調べれば通帳もでてくるはずです。
各銀行に事情を説明し協力を求める
使用カードがわかったら、直接銀行に事情を説明し、カードの使用履歴を調べてもらいましょう。
銀行によっては拒否されてしまうことがありますが、ゆうちょや三菱は比較的協力的です。
また、もし通帳があれば、記帳をするだけで引き落とした場所がわかるのでとても便利です。
もしも家出人を見つけたとしても、絶対に刺激をしてはいけません。
走って追いかけたり、大声を出して相手の名前を呼ぶのは絶対にやめてください。
警戒心が高く、いざとなれば暴れてでも逃げ出す
成人の家出人は子供とは違い、二度と家に戻らない覚悟で行方不明になっています。
彼らは責任感が強すぎる人間が多く、自らの行動で家庭や職場のプレッシャーから逃げるために遁走してるので、家族や仕事仲間には絶対に見つかりたくないと思っています。
もし本人を見つけたら、出来るだけ冷静に静かに離しを聞くようにしてください。
絶対に興奮してはなりません。
まずは無理やり連れて帰らず、近くの喫茶店などに入り、相手が家出せざるを得なくなった理由についてじっくりと耳を傾けてあげてください。
まとめ
成人の家出は深刻に受け止められにくく、実は探している家族もどこかで手を抜いてしまっていることがあります。
しかし、本当は家出人は家族や職場の仲間に探して欲しいと思っているので、諦めずに全力で探してあげてください。
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