【捜索願】未成年が失踪した場合の警察の対応と発見できる可能性

突然家族が行方不明になってしまったら、残された両親やきょうだいは驚き心配することでしょう。
しかも、失踪したのが未成年であれば、なおさら不安が募ります。

 

このような場合、警察に捜索願を出すべきですが、他にも捜索の方法はないのでしょうか?
ここでは、未成年者が失踪した場合に家族が取るべき行動について解説します。

未成年の失踪者は、特異行方不明者として扱われ捜索してもらえる

警察が捜索願を受理し、積極的な捜索を行ってくれるのは、事件性がある場合のみです。
そのため、「朝になっても帰宅しない」「置き手紙を残して家出をした」といったケースは、捜索の対象外に思えますね。
でも、失踪したのが未成年なら、警察はほぼ確実に積極的な捜索を行ってくれます。
未成年の失踪者は「特異行方不明者」に該当するからです。

 

特異行方不明者とは、簡単に言うと「生命の危険がある行方不明者」のことです。
事件や事故に巻き込まれた形跡がある、自殺をほのめかす言動があった・手紙が残っていた、そして傷病者・高齢者・障害者・未成年などが含まれます。
未成年者は判断力が未熟で体力や経済力にも乏しいため、失踪すること自体が問題だと想定されるわけです。

警察は頼りになるが、必ず失踪者を見つけてくれるとは限らない

未成年の家族が失踪したら、真っ先に警察へ捜索願を出すべきだといえます。
生命の危険にさらされている可能性もありますから、ためらっている余裕はありません。

 

では、実際に捜索願を出すことで、発見の確率は上がるのでしょうか?

 

平成28年の警察の統計によれば、捜索願が受理された行方不明者のうち、43.4%は警察によって発見されています。
警察以外の方法による発見(自力で帰宅した場合など)は42.8%なので、ほぼ同じ値です。
この数字をどう解釈するかは人それぞれでしょう。
警察は間違いなく頼りになりますが、必ず失踪者を見つけてくれるわけではないともいえます。

 

同年の統計では、死亡した状態での発見も4.5%に上っており、決して低くありません。
20人に1人は死亡してしまっているのです。
未成年者は特に危険が大きいわけですから、無事に戻ってきてほしければ、警察以外の捜索手段も検討する必要があります。

警察と並行して探偵に捜索をしてもらえば、発見の確率は上がる

警察以外の捜索手段で、最も頼りになるのが探偵です。
探偵は浮気調査ばかりしているイメージがあるかもしれませんが、人探しも得意としており、行方不明者の捜索で活躍しています。

 

探偵は事件性がなくても捜索をしてくれるので、昔の知り合いを探したい場合など、捜索願が出せない人探しにおいて特に注目されます。
しかし、事件性がある場合も探偵の力は無視できません。
警察と並行して捜索を行ってもらえば、発見の可能性は飛躍的に上昇します。

 

もちろん、探偵に依頼せずとも、自力で行方不明者を探すことは可能です。
とはいえ、何の知識もない一般人が捜索しても、手がかりを得ることは難しいでしょう。
それよりは、プロに依頼して効率よく動いてもらう方が確実だといえます。
失踪者の生命の危険が考えられるならなおさらです。

 

探偵は原則として複数人のチームで行動し、手がかりからの居場所の推測や、集中的な聞き込み・張り込みを行ってくれます。
これらはいずれも一般人には難しいものです。
緊急性がある場合は投入する人数を増やすこともできますから、状況を伝えて捜索方法を相談するといいでしょう。

まとめ - 未成年者の失踪は危険。あらゆる方法で探し出そう

未成年者の失踪は、事件や事故に巻き込まれている可能性が高く、できる限り早期に捜索を始めなければなりません。
判断能力が未熟な小学生以下の失踪ならなおさらです。
警察も積極的に動いてくれますが、より確実に発見したければ探偵への依頼も検討しましょう。
家族が無事に帰ってくるよう、あらゆる方法を尽くしてください。

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